「お天気がよくなったので、夕方、庭を見に来ない?花がきれいよ・・・」と、ドリーンから誘われました。
森をいくつも抜けていきます。あたり一面、ルリヂサの群れで淡い青に覆われていました。
テーブルには、庭の野草が・・・。
ジャスミンがむせるほど香りを漂わせています。
実は彼女の誕生日でした。知っている人もいたようですが、ほとんどの人がそれと知らずにやってきました。
ドリーンは派手なことが嫌いです。集まったのは20人ほど・・・みな静かな人たちで・・・いい誕生日だと思いました。
パーティーをやると、主催者の人柄が出ます。
久しぶりに会ったチボーは鳴き喚いて、私のそばを離れません。
私の絵の専属モデル?です。
人嫌いの哲学犬オーレフは、すっかり弱っていました。いつもはどこかに消えてしまうのに、人恋しいのか、パーティーに静かに参加・・・なぜられるのが嫌いなはずなのに、いつまでも触らせてくれました。
森の王者猫は、姿を現しませんでした。
お隣からやってきた、この子はテーブルの下でおこぼれを辛抱強く待っています。
あたりが暗くなり、オーレフがよたよたと庭の茂みに消えました。家の中で粗相が多くなったそうですが、お客に気兼ねしたのでしょうか・・・チボーがクークーと鳴きながら、その後ろ姿を心配そう見守っていました。
この門を出ると、大きな通りまで真っ暗闇です。ウサギが横切るので注意深く運転しなければなりません。
いい夜でした。