遊んでばかり、食べてばかり・・・と、お思いでしょうが…まぁ、当たってはいるけれど、月曜日の「日本画風お稽古」だけは休んだことがありません。
この三カ月で、50点ほど仕上げました。一部に押し花を貼り、麦茶で紙を染め裏打ちも自己流です。
五年ほど前、五、六人で水墨から始めたお稽古でしたが、日本の先生から見本を送っていただいたり、帰国の折にはアドバイスをいただいたり・・・しかし、先生不在のため、だんだんと自己流になり、それぞれが自分なりのスタイルのようなものができました。
先生は、大いに結構・・・と、喜んでくださいます。
現在来ているのは、フランス人のイザベル、オランダ人のドリーン、そして、今年から始めたのはイギリス人のマーガッレットの三人です。
魚はイザベルの得意となりました。素晴らしいです。ドリーンは花・・・いつも花への愛情が感じられる絵です。
この15年でこんな田舎にも開発の波が押し寄せ、つい最近まで、そこいら中に咲いていたものが、あっという間に消えてしまいます。農薬を使う畑の周りからも花は消えます。
南ポルトガルの素晴らしい自然は、観光資源に十分なりうると思うのですが、安でのリゾートホテルばかりがつくられています。ま・・・いずこも同じ・・・。
いつか、南ポルトガルの植物図鑑を作りたい・・・という夢がありますが、追いつきません。
もうすぐ、花の草原は太陽に焼きつくされます。また、次の春を待ち遠しく思いながら、花たちのポートレートを描き続けるのでしょう。
この15年のポルトガルの田舎暮らしを、支えてきてくれたのは、この花たちであることは確かです。