五つ星ホテルの前から出発する観光汽車ポッポです。ゴージャスなホテルには全く不釣り合いです。セレブな方が乗っているのも見たことがありません。
朝早くから夜遅くまで、寝室の下の通りを半鐘のようなものをかき鳴らして走るので、堪りません。
文句の一つも云いたいと、出かけたら、知り合いの魚屋が、アルバイトで運転しているのでした。
乗ってみました・・・まずは、右に曲がり・・・。
それから、左に曲がり・・・
見るべきものは何もない!と、日本の観光ガイドブックに断言された街を走ります・・・おっしゃる通りです。夕焼けを眺めた港からは、ひどい匂いが・・・掃除の徹底されていない、魚の市場があるのです。
一組だけ乗っていた、観光客の家族が振り向いて、笑いながら鼻をつまんで見せました。
あ・・・マラソンする親子・・・別に珍しくはないのです。
あ・・・お馬さん・・・ジプシーの家族が住む危険地帯です。バックのアパートも、日本のそれと何ら変わりません。
ギャッ!!!犬が・・・吠える、吠える、スピード出して!追いつかれる!・・・その気になれば、飛び乗るのは可能な座席です。
はぁ・・・諦めたようです・・・なんだ、まだ小犬でした。
あ・・・酔っ払い・・・なにか演説しています・・・これは、ここの名物?と、言えるかもしれません。
ようやく町中に戻ってきました。教会です。でこぼこ道が続き、胃もカメラも、ガタガタです。
飲まず食わずの40分・・・4ユーロです。会社が看板を出しているので、スポンサーということで、タダでした。しかも、特例で家の前まで行ってくれました。
ときどき、昼に保育園の子供たちが乗っています。これは全員が、大喜び・・・なかなか可愛らしい風景ですが・・・タダといっても、もう二度と乗りません。