「ご精が出ますね・・・」こだまさんに呆れたように言われながら・・・料理の合間に小麦粉で糊を作り、食堂の床は一週間も散らかし放題・・・
なにをしているかというと・・・展覧会に出せなかった失敗作・・・放置してありましたが、ポルトガル人の若い人が、祭りのアートイベントに出してくれないか・・・というので、額に合わせて裏打ちし直したり・・・
三年も途絶えた仕事だったので、勘を取り戻すのに時間がかかり・・・
しかし、懐かしくもあり・・・
好きなものもあり・・・
また、絵を描きたいな・・・とも思い・・・
そして・・・金曜日、散歩がてら行ってみたのです・・・フェスティバル・・・とやらに・・・
あぁぁぁーーーーー なんじゃ、コレ・・・
海っペリの公園沿いに、ホットドックの屋台(ドイツ人のプロ)、インドカレー(知り合いのインド人)、手作りの不味そうなケーキ、手作りの甘いだけのジャム(以下同文)・・・その他・・・ゴミ・・・のようなもの・・・
アート?これが?マジ?
日本じゃ、バザーって言うんだよ・・・。
手作りの、手作りの、大嫌いな手作りティストの・・・アクセサリーやら、ものすごくセンス悪くてダサい・・・貰ったら迷惑な・・・そんなものが寂しくみじめに並び・・・ヤシの木の下に・・・それは、あった・・・私の、私の・・・はい、文字通りアートではない「手作りの絵」が・・・鎖で繋がれて、だらしなくぶら下がっていた・・・海風にくるくる回りながら・・・出ました・・・アドレナリン・・・ものすごく出た・・・音を立てて出た・・・。
そうだ、そうだ・・・すっかり忘れていた・・・何度、こういう目に会ってきたことか・・・何度、二度とノラないぞ、と、決心したことか・・・初心、忘るべからず・・・だった。
一方で、あぁ、アドレナリンが出るほど、体力が回復したのかもしれない・・・と、感慨深くもありました。
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