ガリーニャの呼びかけで、みんなが集まりました・・・今日の本当の主人公は、この人・・・すみません・・・名前が・・・20年も前にピーちゃんの家で逢って以来、なんども顔を合わせているのに・・・。
この家は、かつて彼の家で、二年前にガリーニャのロシア人の友人が買いました・・・さて、彼が静かに話し始めました。
エストニア人の彼の生家は大変に貧しく・・・十代で海外に出ました・・・大きな夢と希望を持って・・・
ヨーロッパ各地を転々とし・・・なにをやっても成功したそうです・・・
しかし・・・その都度、共同経営者の裏切りや、人種差別、いろんな困難に教われ、成功しては何もかも失う・・・ということが繰り返されました。
革命前、彼はポルトガルにやってきました・・・いろんな事業を始めましたが、最終的に造園業で成功しました。様々な植木や花の苗を作り、多分、ポルトガルでは最も大きな会社にまで成長したのです。
残念ながら、私の語学力では、この程度しかわかりません・・・みんな、話しの合間に「オォ、ノー」とか、笑い声が漏れたり・・・面白い話しも随分あったのだろうけれど・・・残念。
このオリーブオイルは、彼が自宅の庭のオリーブで作りました・・・ポルトガルで最もおいしい・・・らしいです。と・・・誰かが、世界で、一番、おいしい・・・よ、と言いました。40年もかけて優れたオリーブを作り、冷やしながら油を絞ることが出来る機械を使って作っています。
試食させてくれましたが、透明感のある味と香り・・・そして、色・・・素晴らしい。どこで、手に入るのだろう・・・見たことがありません。
話しの途中「こんな話、退屈じゃありませんか?」と、彼はなんども聞きました・・・そして、また、静かに話しだす・・・。
二年前、苦楽をともにした奥さんが亡くなり、この大きな家を手放したのです・・・話しながら、この家の素晴らしさや、様々な工夫も話していたようです・・・実に寂しそうでした。娘と息子がいますが・・・勘当中・・・。次回は、素晴らしい庭と奥さんの話しです。