人気の全くない無人駅に、こんな洒落た電車が走る・・・というアホらしさ・・・ハウステンボス用の列車のおこぼれで、地元の人は利用させてもらっている ?
家は並んでいるけれど・・・ひとっこ一人見かけません・・・寂しいことこの上なし。
崩壊本家は昨年にもまして痛みが激しく今にも崩れ落ちそうでした。この家の五人の従兄弟たちも、残っているのはひとりとなりました。
おしゃれであった後妻が寝間着のまま・・・というのは始めて見ました。リュウマチがすすみ着替えもままならなくなったようです。十年以上も前にパリから買ってきた、お気に入りのスカーフをかけてやりました。
毎年慣例となった、近所の「ちょうや」さんの皿うどんです。ひさしぶりだと喜んで食べました。毎日食事はきちんと食べている・・・と、施設の方から聞いていましたが・・・「食欲がなくて、何日も食べとらんとよ・・・」と、後妻・・・痴呆も始まっているそうです。
一年振りの舅の墓参りです。赤い屋根の自分の家がよく見えます。
「これは、よそゆきじゃけんねぇ・・・」と、お気に入りのスカーフを寝間着の上にするのは気がすすまなかったようです。おしゃれであった後妻が、今後、外出着を着ることはあるのだろうか・・・そして、この皿うどんも、今月で店じまい・・・と、ご亭主がわざわざ挨拶に見えました・・・残念だなぁ・・・最後の皿うどんを、三人で、しみじみいただきました。
帰り道・・・何かないのか ? 楽しいことはないのか ?後妻にとっても、私たちにとっても・・・と、思いながら、人気のない道を歩き回りました。なにか・・・あるはずよねぇ・・・