4月29日、二年振りの高尾です。前回同様、桜はまだ咲いていました。山の緑のなかに藤も見えて・・・まるで、あの日と同じ・・・
八重桜の絨毯も、あの時と同じ・・・
九條今日子さんの一周忌、寺山修司氏の33回忌の法要がありました。このように具合よく日が会うのは、まるで計算して逝かれたようだ・・・と、住職・・・
50人ほどが集まりました。
寺山さんの墓は、粟津清作・・・本がモチーフとなっています。
少し下に、九條さんの墓。背中合わせ・・・というところに、みんな納得・・・ふふ。
天井桟敷の面々で、行く当てのない人は誰でも入れる墓です。
「青目、墓あるの ? 買うことないからね、よかったら、おいで・・・私、先に逝って待ってるから・・・楽しいじゃない ?」と、あのとき、楽しそうに九條さんは言いました。
デザイン、榎本了壱・・・上等な丸いマーブルは、九條さんの希望で、触れます。
その、榎本君と萩原朔美・・・楽しそうです。
みんなは、お葬式で散々泣いたのでしょう。一周忌に泣く人はいませんでした。私にとっては・・・ちょっと違う・・・ご挨拶のときに、そう申し上げながら・・・泣いてしまいました。
二年前・・・九條さんとともに「きれいねぇ・・・」と、見上げたケヤキが、あの日と同じように、美しく、風にそよいでいました。
懐かしい人・・・外国も含めて、遠くから来た人・・・九條さんを通して、話しだけを聞いていた人とも会えたりして・・・二次会では、ついに昼酒を飲んでしまいました・・・こたえました。
さよなら、九條さん・・・ありがとうございました、九條さん・・・寂しいです。