年末、軽井沢に行ったとき友人の犬子から借りた雑草の本です。個人の庭専門の植木屋さん夫婦の雑草の豆知識です。目からウロコ・・・
庭仕事をするうちに、雑草の様々な役割や、美しさを発見・・・その周辺の生き物たちも含めて自然に対する愛情溢れる一冊です。
雑草は抜いてしまうと土が乾き、栄養も失われてしまい、土砂崩れなどの原因にもなるようです・・・なるほど・・・
雑草が土の栄養を奪う・・・というのも勘違いのようです。雑草は土に栄養と保湿を与えているらしい・・・雑草を上手に生かしてグランドカバーに利用する・・・という提案がありました。ヘビ苺を探していますが、このあたりにはそれさえも見つかりません。雑草嫌いな方が根こそぎ抜くのです。冬苺はレスキューして、我が家で復活中です。
さらなるアドバイスには、アブラムシのつきやすい薔薇の下草によもぎがあると、虫たちはそれを食べて、薔薇にはつきにくいそうです。虫も怠け者で、わざわざ上に登るよりも下で楽をしたいようです。
もちろん、草取りのコツなども書いてありますが、私が注目し驚いたのは、草も学習するそうで・・・5センチを目安に刈り取ると、そのうち生えてくる草は5センチしか伸びないそうです・・・えっ・・・本当 ! まずはこのあたりから・・・あんまり寒くて、途中で断念・・・暖かい日のお楽しみです。
目指すは、肥料も手入れもいらない、ポルトガル流の自立した植物・・・時間はかかるけれど、そういうものは病気にかかりにくく、果物もおいしいらしいのです。長年の謎が解けました。
もっとも、ガーデンセンターで売っているような果樹や花は、もともと肥料で作り上げたものですから、自立するにはかなりの時間が必要でしょう。
「雑草という名の植物はない・・・」という名言を残したのは昭和天皇です。皇居の森は、日本で一番自然が残っている場所かも知れません。