色々思うことがあり、上京中にひとりで映画にいきました。あまり期待していなかったのですが・・・現役時代におつきあいのあった東海テレビのドキュメンタリー・・・思いがけず、いい作品でした。平日の四時で満員でした。
まずは予告編をご覧あれ・・・
この映画のよさは・・・説明のないこと・・・作り手が、物語を作っていないのです。これはとても難しい・・・ただ、淡々と二人の暮らしを追っています。まるで隣の老夫婦を見ているような・・・どんな人かは、分からないのです。もし、親しくなれば、そのうち分かってくるのでしょう・・・という感じ・・・。
40年前、建築家のご主人が設計した素敵な家・・・平屋の一間、30畳に寝室もキッチンも、すべてあります。
私が興味深かったのは、彼らの野菜や果樹の作り方・・・食べているもののこと。多分、無農薬。食べものも無添加。しかし、そのことには触れていません。見ていれば、分かる人には分かる・・・野菜の上から、集めた枯れ葉をバサバサかけています。枯れ葉が落ちれば土が肥える、土が肥えれば実りがある・・・とても単純なサイクルが垣間みられ、自分の庭の作り方の道筋ができた気がします。