夏バテ・・・でしょうか、このところ気持ちが沈み、鬱々とした日を過ごしていました。
お昼に夫の嫌いなものばかりを作り、昼食に戻った彼に三つ指を付き「長い間お世話になりました・・・」と言い残し、家を出ました。夫は「はい、どうも・・・」と言いました。
外にでると、臨月間近の猫が身投げをしようとしていました。しばらく待っていましたが、どうやら踏みとどまったようです。
なじみのコーヒー屋に行くと、満員。暑いので男たちがお腹を出していました。
売春宿のある通りに、なぜかトマトがなっていました。先の赤い入り口がそれです。カメラを向けると入り口にたむろしていた女たちは、さっと中に逃げ込みました。
・・・と、可愛い自転車があり・・・。
写真を撮っていると、物陰から売春宿の様子を伺っていたらしい親父が、慌ててやってきて「俺ンだぞ・・・俺の自転車だぞ・・・」と、繰り返します。デジカメの画像を見せると、撮ってくれ・・・と、ポーズ。
タバコを買おうとキオスクに行くと、ハトヤマくん・・・数十種類の新聞で彼が一面を飾っていたのは、このスペイン誌のみ。
昼からビールを飲んでいたら、なじみの笑う犬レックスが「奥さ~ん・・・」と声をかけてきました。どうしたんでしょうか、この姿。笑うのみで答えはありませんでした。
町をほっつき歩き、港に行くと白い月が出ていました。お腹がすいて家に戻ると、夫がおいしそうな握り寿司を作って食べていました。横取りし、大威張りで酒を飲み、寝たのでした。
還暦を過ぎてもグレることはあるものです。同情無用です。