きっかけは、この絵でした。
AFの機内誌に載っていたこの絵に魅かれ、ビリビリと破って持ち帰りました。フランス語が分からないので、てっきりフランス人だと思い込んでいたのでした。もう、十年も前のことです。
Paura Lego(パウラ・レゴ)が、ポルトガル人の現役の女流画家だと知ったのは、つい、半月ほど前のことです。
左端はカフェ・・・ここでお茶でも飲みたいと思いましたが・・・
「なにも飲みたくない・・・」という、こだまさんの一言で、断念。別になにか飲むために座るのではないわ・・・いい絵を観た余韻のようなものを反芻したいのです。
写真で見ると奇抜な形、奇抜な色ですが、広い敷地にあるためか、それほど違和感はなく、なかなかきれいだと思いました。この建物はポルトガルが世界に誇る建築家のソウト・モウラの設計だそうです。
いわゆる美しい人は描かれてはいないのだけれど、絵の中に物語が見てとれます・・・その物語は、見る人の数だけあるのです。妄想癖のある私には、一枚あれば、いつまでも楽しめる・・・。
悪意・・・とか、皮肉に満ちた・・・とも言われているけれど、ルシアン・フロイドのような残酷さはなく、女にだけわかる、ユーモアのようなものを感じます。
ホラね・・・それにしても、よく脱いだわね、おばさま・・・。
なかなかの、いい女・・・オブジェも作っています。
リトグラフもエッチングも素晴らしかった。
この絵の題名は・・・「僕のお父さんになりたい?」
幼児虐待・・・と、受け取られるような絵も多いのではあるけれど、子育てとは、こういうものではないかしら・・・この絵の題名は「Sailing」・・・Sailには、帆の他に、欲望とか冒険、権力という意味があるらしいけれど、これはちょっと、深読みし過ぎ?
動物も彼女のモチーフにたびたび登場しています。犬が猫にご飯を食べさせているのが気にいってしまった。
彼女は、人生の大半をロンドンで過ごしたようです。いずれにしろ、高齢ながら、今も絵を描き続けている・・・ということに、なんだか勇気と元気を与えられた感じがします。
好きな絵を見たり・・・好きな音楽を聴いたり・・・つい気持ちがうずまってしまいがちな主婦の暮らしの中で、とても大切な時間だと、改めて思ったことでした・・・あぁ・・・よかった。
Paura Legoの画像検索で、もっと、ご覧になれます。今のところの私の日課となっています・・・楽しい。