築地からバスに載ると歌舞伎座の前を通ります。この冬にも完成間近を確認してポルトガルに戻ったのでした。雰囲気はあまり変わっていない・・・中もよさそうと云う評判・・・この冬も国立劇場に一緒に出かけた主婦の鏡、犬子に切符を頼んでいたものの・・・朝昼夜とあって・・・それぞれ二万円・・・う~ん・・・断念。
美味しいものでも食べようと、新橋まで出てきてくれた・・・サラリーマンで賑わう中・・・犬子の服装ときたら・・・きれい過ぎるエメラルドグリーンのパンツに同色のアクセサリー、真っ白な絹のシャツ、ロングヘアをきれいに巻いて、メイクもばっちり・・・きれいでした・・・が、云ってみれば、銀座のママが、集金を兼ねてパパとお食事の図・・・といった感じ・・・完全に浮いているのでした。
お気に入りの京料理屋・・・主婦同士、こういうものがしみじみと美味しく、ありがたく・・・それ故、会話が途切れがち・・・。
犬子は、今年もイタリア留学を企てているようで・・・三人の子供たちもようやく手が離れたし、去年は父親を見送り・・・偉い!褒美は当然・・・それにしても、なんというおいしさ・・・茗荷好きを板さんはご存知・・・たっぷり・・・再び話が途切れ・・・。
いま通っているイタリア語教室の生徒の、ほとんどが80代・・・イタリアに行こうとか、それで何かしようとかの目的はなく、ただ、イタリア語を学ぶこと自体を楽しんでいるらしく・・・目からウロコ・・・と、犬子・・・絶品、道明寺に美味しい餡が・・・なに、このおいしさ・・・し~ん・・・。
途中、偶然に、今読んでいる本が同じ・・・イザヘラ・バードの「日本奥地紀行」と判り、しばし盛り上がり・・・あぁ、女の話は飛ぶわねぇ・・・こんな美しいものが登場、骨をセセるのに忙しく・・・お話しは中断・・・。
最後の苺のデザートに至って、ようやく話しが元に戻り・・・歌舞伎座の二階に掛かっていたこの絵・・・小林古径は、今もあるのでしょうか・・・確認したら、知らせてくれることになりました。
どなたかご存知でしたらご一報を・・・これが見たくて、歌舞伎座に通っていたところもあるのです。
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