手をつないでいます・・・
母と息子・・・息子に直に ? 触ったのは、30年ぶりだと、母は呆然・・・
親友の息子が結婚しました。生まれた時から見てきたのです。呼ばれるとは思ってもいなかったので、うれしくて、いそいそ出かけました。
この二人は、年がら年中、手をつないでいるので珍しくもありません。白無垢から、お色直しの打ち掛けは、文字通り錦繍・・・
笑いさざめいていた和やかな式でしたが・・・途中、お嫁ちゃんのお母さまが娘への手紙を読み上げ・・・これが素晴らしかったのです。娘を慈しみ大切に育ててきた幸せな家族の物語に、花婿、花嫁、号泣・・・みんな号泣・・・こんないいお嬢さんを見たことがないのです。でかしました。婿どの・・・亡くなったお父さんにそっくりで、号泣。
一番泣いたのは・・・このコ・・・婿どのの妹の旦那、ジュンちゃん・・・いい子なの、笑っちゃうほど泣いていました。
婿どのは、バンドもやっています。式の前の晩に作ったという、お嫁ちゃんにあてた曲を、いけしゃぁしゃあと歌い上げました・・・今時の子は、優しいのねぇ・・・集まった若者が、みな、惚れ惚れするほどいい青年たちで・・・青目おばちゃんは、感動してしまいました。
まだ駆け出しの頃(今も駆け出し中)仕事で知り合った親友とは40年以上の付き合いです。彼女の実家にも遊びにいき、いい家の格調高い嫁いびり ? なども垣間みたり・・・姑のウラおばあさまからは、たくさんの鉢植えをいただきました。やがて、親友は、私の十代からの遊び友達のひとりと結婚、後に彼は 「はぐれ刑事」の名プロデューサーとして活躍しましたが、息子と娘が十代のころ、他界しました。畑違いの道に進んだ息子は、しかし、いつの間にか映像の仕事につき、式のプロデュースは自分で手がけたそうです。そんな姿にも感慨深いものがありました。会場に映し出された映像に、亡き友が息子を肩車している姿・・・号泣しました。会場にも「はぐれ刑事」のテーマ音楽・・・号泣。久しぶりに晴れ渡った空は、父親からの贈り物かもしれません。90歳になられたお父さまも出席、40年ぶりの再会でした。
考えてみると、おばあちゃま、両親、親友夫婦、そして、息子とお嫁ちゃん、娘と婿・・・親子四代の付き合いです。イタリア映画「ラ・ファミリア」の世界ね。あ〜泣いた、泣いた。
おめでとうございます。