庭には、こんなすみれと水仙しかありません・・・このすみれを香舟先生だったら、どんなふうに描かれるだろう・・・しかし、これを運ぶにはかなりの準備が必要です。なにか考えよう・・・
いってみたら、玄関に水仙・・・お正月に活けたものでしょう。左の「眠る男」は、夫が20年以上も前に描いたものです。モデルは友人のメキシコ人ホルヘ・・・パリで描いたものです。展覧会で、先生がとても気に入って、買って下さったものです。今でも「いい絵です・・・」と、大切にして下さっています。
午後一時過ぎ・・・寝ていました。置き手紙を書いていると目を覚まし・・・夫の心臓手術の話に驚いていました。なにか食べさせたいと、冷蔵庫を開けたり閉めたり・・・恵比寿の高級総菜屋から鯖のキノコ巻とか、カキフライを持っていきました。郵便局で買ったという、とても甘い梅干しとごまめ・・・梅干しは・・・甘かった。ごまめは固くてはがれない・・・午後は白湯しか飲めない私を気の毒がりました。「いいお茶があるのに・・・」
とにかく、しゃべります・・・止めどなくしゃべる。脈絡はありません。テーブルに広げられたノートには、なにやら数字が・・・どうやら未払いの家賃、電気代、その他・・・昨年の暮れに冷蔵庫が壊れて、近所の電気屋から18万円もの出費があり、これがきっかけで経済的に行き詰まりました。先生と私の持っていた浮世絵を売り払い、金策はうまくいったのだけれど・・・一年持つと思っていたものが、もう底をつきました。さて、今年は、どうやってお金を作ろうか・・・先生に危機感は全くない様子・・・なにかしてやりたい、なにかあげたい・・・と、探しまわります。
みつけたのが、玄関にあった、コレ・・・「はい、お年玉、玄関に飾りなさい。魔除けになります」はい、ありがとうございます・・・いつのものでしょうか、埃だらけでした。とにもかくにも・・・お元気そうで良かった。絵も描いているようでした。これでよし・・・。